はじめに
皆さんはパニック障害という病気をご存知でしょうか?このブログを開いた方の中には、もしかしたら自分もパニック障害なのでは、と考えている人もいるでしょう。
今回はパニック障害とはどのような病気なのかについて書いていきたいと思います。
私はこの病気にかかるまで、パニック障害という病気はもちろん、パニック発作という言葉を知りませんでした。
パニック障害をはじめとした精神病患者は、近年増加傾向にあります。このような病気にかかることは珍しくなくなっています。これを観ている方も他人事ではないのです。
このブログを通じ、この病気について知ってもらい、少しでもこの病気に罹る人がいなくなればと思います。
このような経験ありませんか?
パニック障害を知るうえで、パニック発作という概念は外せません。
皆さんは日常生活において、突然胸が苦しくなったり、喉がキュッとなったり、血の気が引いていくといった経験はありませんか?またこれらが起こった時、緊張していたり、不安を感じていたりしませんでしたか?
パニック発作(4つ以上あてはまりますか?)
このような条件が重なって症状が出ている場合、それはパニック発作かもしれません。一般的に以下の事象が4つ以上同時に起こった際、パニック発作といわれます。
- 動悸、心拍数の増加(胸がドキドキする)
- 発汗
- 体の震え
- 息切れ感、または息苦しさ
- 窒息感(喉がキュッとなる)
- 胸痛、または胸部の違和感
- 吐き気、または腹部の不快感
- めまい、ふらつく感じ、気が遠くなる
- 現実感がない(自分が自分ではない感覚)
- 気が変になる(叫びたくなったり、自分をコントロールできない)
- 死ぬかもしれないという恐怖
- 感覚の異常(まひ、うずき間)
- 寒気や熱いと感じる
パニック発作が起こりやすい場面
上記のようなパニック発作を起こしやすいといわれているのは以下の通りです。
- 乗り物の中(公共交通機関、車、テーマパークの乗り物)
- 渋滞中の車の中
- 閉ざされた空間(エレベーターやMRIなど)
- 高い場所
- 行列に並んでいる時
- 初めての場所
- 人混み
このような場所が苦手という方も多いのではないでしょうか?共通点としては、
- すぐに逃げられない
- 人の目に触れる
- 不安や恐怖を感じる(無意識のうちに)
などでしょうか。私が初めてパニック発作だとわかったのは、電車の中でした。
そんなに悩む必要はない
ここまでパニック発作について話しました。これを読んでる方のなかにも、一度はこのような症状を経験したことがあるのではないでしょうか。
しかし、当てはまるからといって不安になりすぎてはいけません。マイナスな感情はよりパニック発作を引き起こしてしまう原因となります。あくまで「こんなことあったな」というくらいに思ってください。
もし考えすぎたりしてしまう方はHSPかもしれません。HSPについては、また別のブログで紹介します。とにかく、頭から離れないとなってしまったら「大丈夫だ」と繰り返し頭で唱えてみてください。少しは楽になります。
パニック障害とは
ここからが今回の本題です。パニック障害とは何なのでしょうか?
パニック障害とは精神障害のひとつです。不安障害という分類で、パニック障害の他にも恐怖症、外傷後ストレス障害、急性ストレス障害などがあります。
このような不安障害は、自分では理由のわからない不安が襲ってきます。このような不安が繰り返し起襲ってくるのです。不安障害に関しても別のブログで紹介できればと思います。
パニック障害の診断基準
パニック障害と呼ばれる診断の基準は以下の通りです。
- 予期しないパニック発作が繰り返し起こる。
- 少なくとも一回の発作のあと、一ヵ月間次のうち一つ以上が続く。
- もっと発作が起こるのではないかという心配、または発作が起きてしまった後の心配(予期不安)
- 発作に関連した行動の変化(発作が起きやすい場所への回避)(広場恐怖症)
- この障害は、物質(薬物)、またはほかの身体疾患の直接的な学的作用によるものではない。
- この障害は他の精神疾患ではうまく説明できない。(社交不安症・限局性恐怖症・強迫症・心的外傷後ストレス障害・分離不安症)
思い当たる症状があれば、一度病院に行ってみることをお勧めします。
また、パニック障害と似たような症状の病気があるのでご紹介します。このような病気の場合、心療内科や精神科で治療しても治らないといったことになりかねません。様々な検査が必要となりますが、病名を正確に知らなければ回復はしません。
パニック障害と似たような症状の病気
・自律神経失調症:息苦しさ、動悸、めまいなどの症状があり、検査での異常が認められない。ただし、強い不安や恐怖は襲ってこない。
・適応障害:憂鬱な気分になる、不安感で神経質になるなど正常ではない状態になる。また、ストレスが原因でそのストレスの原因が判明している。
・過呼吸症候群:空気を吸えないような苦しさがあり、死ぬのではないかという怖さから必要以上の呼吸をしてしまい、手足などにしびれを感じます。パニック障害とかなり似たような症状です。
・メニエール病:発作性のめまいを繰り返しすが、めまいの続く時間が長く、検査をすると内耳に異常があります。
・甲状腺機能亢進症:不安感、発汗、息苦しさなどが出る。甲状腺機能の異常が原因で、血液検査にて甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンの量を調べる。
・心臓の疾患:不整脈や狭心症などで動悸や頻脈が起こる。
・低血糖:めまい、発汗、ふるえ、頻脈、不安感が起こる。糖尿病患者や、インスリン注射の過剰投与、過度の食事制限が原因。
・側頭葉てんかん:発汗、顔面紅潮、過呼吸、頻脈、不安感が起こる。脳の側頭葉に傷が神経細胞に異常を起こす。
・褐色細胞腫:動悸、頭痛、顔面紅潮、発汗、吐き気、不安感が起こる。副腎髄質の腫瘍が原因。
ご覧いただいた方へ
今回はパニック障害という病気についてお話ししました。この病気について存在を知らなかった、病名は知っていたけどどんな病気か知らなかった、またはこの病気について知っていたなど、様々な方がご覧になられたかと思います。
知らなかったという方は今回、病気の存在を知る機会となればよかったです。このブログではこのような方々にパニック障害という病気を知ってもらうことが目的の一つでした。これを通じて、少しでもこの病気の存在を知る人が増えたらいいなと考えます。
パニック障害などの精神病を闘病中の方にもこのブログを見ていただいているかと思われます。同じ闘病中の者として、私がどのような治療や生活を送っているかを発信していきますので、少しでも励みになれば幸いです。
今回はここまで。ご覧いただきありがとうございました。
引用元
パニック障害と似ている10の病気-それぞれの特徴や違いとは? (panic-guide.net),症状は不安が第一!不安障害とパニック障害の症状を紹介 | 誰でもできる!かんたんライフハック集 (life-hacks.jp)
参考文献
影森佳代子「パニック障害 大丈夫!かならずよくなる」河出書房新社 2020
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